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営業や広告によく使われるアンカリング効果とは?
アンカリング効果とは?
初見での情報が基準となり、その後の判断に影響を及ぼす効果のことです。
アンカリングの名前の由来はアンカー(船の錨)です。
錨を下ろすと船は繋がれた範囲しか動けない、
始めて情報を受けると、その情報を基準(アンカー)として判断するので、
その範囲までしか動けなくなってしまいます。
営業や広告に幅広く使われており、
あなたもこの効果によって購買意欲が高まり、商品購入したことがあることでしょう。
それほどアンカリング効果は身近な心理効果なのです。
アンカリング効果の事例、恋愛や交渉の有効性は?
アンカリング効果で最も有名な事例が、
「参考価格を出して、そこから特別価格として提示する」
そうすると、安く感じ売れやすくなるというものです。
例えば、
「通常価格だけの15800円」
と出すという場合より、
「参考価格19800円→特別価格15800円」
と出すほうがお得感がありますよね?
この"19800円"という価格が初見での基準(アンカー)になっているわけです。
さらに応用として、
「参考価格19800円→特別価格15800円」
からさらに、
「本日限定で15800円→9800円」
と2重にアンカリング効果を発揮させると、さらに売れやすくなります。
マーケティング以外でも恋愛では、
過去の恋人や思い出が基準(アンカー)となり、その後の恋愛に影響を及ぼします。
悪い思い出だと効果も一層強くなり、
相手からひどい仕打ちを受ければ、その記憶が基準となってしまって、
次の恋愛ができないという恐怖症になったりするケースがあります。
合コンなどでも、アンカリング効果が発揮されます。
数人の中で容姿があまり良くない人を先に紹介し、その後に自分が登場する。
アンカリング効果によって、
「容姿が普通でも良く見える」といった作戦があります。
"引き立て役"というやつです。
初めの基準が肝心で、これによってその後の結果が大きく変わってきます。
法律に反する?アンカリング効果の問題ある使い方
アンカリング効果の基準(アンカー)の使い方を間違えると場合によっては、
法律に反する可能性もあります。
例えば、
通常の価格を引き上げて、割引価格を通常の価格と同じにするというもの。
表記を不当に改竄して、通常価格で一定機関の販売をしていない場合、
景品表示法に反します。
いくらアンカリング効果が有効だからといって、
不当に扱うと社会的信用を失いかねません。
アンカリング効果に翻弄される人もいます。
過去に付き合った男がひどい男だったとして、
その男を基準に考えると人を見る目が歪んでいき、不幸になってしまいます。
価格にしても人にしても、
今、目の前のそれが自分にとってどうかという、
広い視野を持った考えが大事になってきます。
アンカリング効果の作用を狙ったマーケティング・行動だったんだと知ることで、
利用されたり騙されたりを避けることが出来ます。
もちろん効果には、あなたにとって良い麺と悪い面があり、それらを自ら判断できるというのが大事です。
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