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記憶に残る?初頭効果の実験と理由
初頭効果とは?
物事や言葉などの「第一印象」がもっとも影響を与えるという現象が初頭効果です。
逆に、物事や言葉の最後が影響を与える現象を親近効果(終末効果)といいます。
初頭効果は、相手との関係が浅い場合に効果を発揮します。
初めに入ってきた情報が新鮮で印象深いために人の記憶に強く残ります。
初めて合った時の第一印象が、その後ずっと影響を与え続けます。
初頭で良くない印象を持たれると尾を引き、関係は難しいものになるかもしれません。
心理学者ソロモン・アッシュの実験で、とある人物の特徴を
・Aグループに、知的ー勤勉ー衝動的ー批判的ー頑固ー嫉妬深い
・Bグループに、嫉妬深いー頑固ー批判的ー衝動的ー勤勉ー知的
の順番で伝えました。
2つのグループに人物の印象を聞くと、
Aグループは「好印象」と答えたのに対し、
Bグループは「悪印象」と答えました。
初めに伝えた言葉が初頭効果で影響され、人物の印象を決めてしまったのです。
恋愛、面接、営業、人付き合いでの初頭効果
恋愛、面接、営業など人と会う場合では、第一印象に気を使うべきです。
つまり、初頭効果が間違いなく発揮されてしまうので、
失敗すると取り返すのに大変です。
では、失敗しないようにどうすればいいか?
あなたが嫌だと思うことは相手も嫌です。
容姿なども生理的に受け付けないという場合は仕方ないかもしれませんが、
言葉遣いや態度など気をつけることが出来るところは見直すといいです。
好印象でなくても、
普通に通してもらえればいいぐらいの感じで考えるのがいいかもしれません。
初頭効果を逆手に?いろんなケースの具体例
初頭効果で良い印象を手に入れるために、確認すべき個所はたくさんあります。
しかし、安易な狙いは初頭効果を逆手に取ろうとしたら、
逆効果だったということになりかねません。
例えば、
爽やかさを出そうと、微笑んで人懐っこく振る舞っても、
狙いを外して、嫌味や胡散臭さ、八方美人という印象を持たせるかもしれません。
他に、
柔らかな雰囲気に言葉使いで、人が良いと思われても、
"頼りなさそうで仕事を任せたくない"という印象を持ってしまうかもしれません。
常に自分の狙い通りに印象付くとは限りません。
むしろ、そういう打算的な考えがないほうが好印象だという可能性もあります。
第一印象が駄目になると、後からザイオンス効果やハロー効果の悪い面が出てくるので、
初対面の人には、少なくとも悪印象は与えないようにするのがいいでしょう。
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