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外側から刺激を?エンハンシング効果の具体例
エンハンシング効果とは?
外発的動機づけを行うことにより内発的動機が高まり、やる気が上がる効果です。
エンハンシング(enhancing)には、「高める」という意味があり、
外発的に刺激を与え、やる気を高めるということです。
アンダーマイニング効果は、内部的動機が自発的にあり、
それを外部から刺激し目的を変えてしまう効果でした。
エンハンシング効果は、
目的自体が賞賛になって、その賞賛が後押しになることで
やる気がより上がるという違いがあります。
特に信頼している人や好意を寄せている人の賞賛は、とても大きなやる気になり、
目的を達成するための力になります。
親や恩師、好きな人や恋人などに褒められたり応援される。
ピグマリオン効果と似ていますが、エンハンシング効果のほうが広範囲の意味を持っています。
- 小説家であれば、芥川賞や直木賞など
- 映画監督であれば、各国の映画祭の賞
- スポーツでは、オリンピックや全国大会優勝、甲子園など
目標とする場所があり、それぞれの目標に向かって邁進しやる気が高まる。
こうなりたいという夢を持つこともエンハンシング効果といっていいと思います。
その一言がエンハンシング効果となり後押しになる
想像してみてください。
あなたの好きな人があなたを応援している。
あなたの事を考え、あなたの活躍を賞賛している。
その人のおかげで、あなたのモチベーション(やる気)はかなり上がったのではないでしょうか?
どんな偉人の名言よりも、どんな自己啓発書よりも奮い立たされるはずです。
どんなありふれた言葉でもいいんです。
「すごいね」「かっこいいね」「見惚れちゃった」
ただの言葉でしかありませんが、語りかける人によって絶大な力になります。
目標とする場所もそうです。
大きければ大きいほどやりがいを感じ、
エンハンシング効果によって、やる気が上がり邁進できます。
・気持ちを込める
確かに、褒める言葉というのは効果的ですが、
ただ言葉をいえばいいというものではありません。
そこに本当に思っているという気持ち、
この気持ちがないことには、効果は期待できません。
実際に言うのであれば、
言葉の抑揚やしぐさなどの要素にも
着目して、伝えると上手くいきます。
・他の人がいる前で褒める
他の人がいる前で怒られたりすると、
恥を感じて、人は酷く落ち込みます。
これは、自尊心が傷つけられるからです。
逆に他の人がいる前で、褒めてあげると、
自尊心が満たされて、いい気分になります。
さらには、その褒められた人の周りの評価も上がり、
希望をもって進むことができるでしょう。
・それまでの過程を褒める
ただその人を褒めるだけでなく、
その人がやってきた過程を褒めると効果的です。
それまでの過程を褒められると、
人は、認められたと思い、承認欲求が満たされます。
それにより、気持ちを新たに引き締め、
今よりもっと、大きいやる気で進むでしょう。
アンダーマイニング効果とエンハンシング効果、人それぞれに合った対策を
アンダーマイニング効果で褒美が出なくなりやる気をなくすケースがあります。
逆にエンハンシング効果によって、やる気が上がるケースがあります。
自ら率先して仕事や勉強をやろうとしている人に、
お金やプレゼントなどをあげるようにしてしまう。
そうすると、それが目的となってしまい内発的動機がでなくなってしまいます。
つまり、アンダーマイニング(土台を台無しにする)してしまうんですね。
このように、
アンダーマイニング効果の記事にもあるように、賞賛がなくなると途端にやらなくなる、
ということもありえます。
逆に人は褒められると、より能力が上がると科学的に証明されていますが、
褒められることにより、やる気が無くなるタイプも少なからずいます。
やはり、内発的動機で進んだなら見守るようにするというのがもっともいい方法なのかもしれません。
褒められて育った子は、人を褒めるようになるでしょう。
あなたがしてもらえて嬉しいことを、人にもしてあげてください。
人は誰でも褒められたいし、認められたいものです。
更なる飛躍に貢献するには嬉しさや喜び、こんな輝きが重要なのです。
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