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学習の応用?「パブロフの犬」実験と条件反射の意味、具体例
条件反射とは?
訓練や経験などから学習したことにより反応する、後天的な反射現象です。
例えば、
- 電話が鳴ると、咄嗟に手を伸ばし受話器を取る
- レモンや梅干しなど、すっぱいものを見ると唾液が出てくる
- その人にとって鉄板のネタを見聞きして笑う
- 赤ちゃんが泣いて、母親が抱きかかえ泣き止む
- 勉強や会議など、退屈なことに直面すると眠気に襲われる
(電話のコールが数回で切れることや電話が要件を伝えるものと知っているため)
(すっぱいものは、口の中を強く刺激し、その経験を思い出して出る)
(一度ハマった笑いのツボが癖になる)
(かまってほしかったり甘えたいときに、泣くと達成できることを学習している)
(退屈で刺激を少ないということを知っているため)
条件付きで反応するので、条件反射。
経験をすると、それに対して学習して良いも悪いも反応します。
有名な実験に「パブロフの犬」というものがあります。
(パブロフというのは、実験を行った生理学者イワン・パブロフのこと)
1,犬にベルを聞かせる
2,犬にエサを与える
食べながらよだれが口内に出る(無条件反射)
3,「1と2のプロセス」を繰り返し、条件付けしていく
4,犬は、ベルを聞いただけでエサが貰えるものと思い、よだれが出る
この実験から、条件反射という反射現象を発見しました。
(2006年には、ゴキブリでも条件反射が起こることがわかっている、ゴキブリにペパーミントの匂いを嗅がせ、砂糖水を与えるというもの)
唾液の分泌?生まれつき備わる無条件反射の種類や意味、具体例
無条件反射とは?
人間に備わっている、無条件に反応してしまう先天的な反射現象です。
脊髄反射、食餌反射ともいいます。
例えば、
- 食べ物を口に入れると、唾液が分泌される
- 熱いものを触ったときに、思わず手を引っ込めてしまったり
- 口の中に指を突っ込んで、嘔吐してしまう
- 目に砂など異物が入ると、目を閉じ涙が出てくる
- 明るい場所から暗い場所に行くと瞳が大きくなる、逆も然り
- 転びそうになり、思わず手を出してしまう
(口に食べ物が入ると、口の中が刺激され唾液で守ろうとする)
(やけどをしない様に反射的に反応して離れる)
(異物を飲み込んで喉に詰まらせないように、吐き気を催す)
(それ以上、目に異物を入れないために目を閉じ、涙で流す)
(明るさに目が適応しようとする)
(転んで頭などを打つと大けがになりかねないため)
無条件に意思に反して反応してしまうので、無条件反射。
元々人間に備わった身を守るための反射が無条件反射です。
個人差はあれど、生きている人であれば必ず起こる現象です。
制御する必要などありませんが、抑えることは非常に困難です。
似てるけど違う、条件反射と無条件反射の違いとは?
条件反射も無条件反射も同じ反射です。
そのため、伝わる経路も同じになります。
・反射の経路
1,感覚器官
↓
2,感覚神経
↓
3,脊髄
↓
4,運動神経
↓
5,運動器官
とういうように、神経と脊髄を伝わり大脳を経由しません。
(暑くて汗を拭くなどの思考を伴う反応では、脊髄の後に大脳を通ると経路を辿ります)
単純に条件があっての反射か無条件に反射するかの違いがあります。
条件反射は経験から学習するので、とあるきっかけで緊張したりやる気が出たり、
咄嗟に嘘をついて冷や汗をかいたりトラウマになっていたり、ケースは様々です。
無条件反射は、生き物であったり人なら男女関係なく無条件に反応します。
反射することがなくなってしまえば、もはや生きているといえないかもしれません。
反射とは、生きている人間のための人間らしい現象なのです。
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