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自由を取り戻す?心理的リアクタンス理論の意味、具体例
心理的リアクタンス理論とは?
リアクタンスというのは反発という意味で、
選択の自由を限定されると反発(リアクタンス)し取り戻そうとする作用のことです。
具体例として、
「買え!買え!」という押し売りなんかで言い寄られると、
身を引いてしまって購入以前に抵抗します。
選択の自由すらない状態で押し売られるというのは、
最も分かりやすい心理的リアクタンス理論の例です。
他に人間性などを決めつけられると、
それに反発したくなり、自らを否定する発端になりかねない場合もあります。
選択を迫られるということを人は不愉快に思い、逆のほうへと反発をします。
心理的リアクタンス理論は天邪鬼的性質を持った作用なのです。
似た類の効果に、
心理的リアクタンス理論の負の部分、ブーメラン効果
反発を乗り越える力に変えるロミオとジュリエット効果
比較的意味の近いカリギュラ効果
などがあります。
恋愛や笑い、マーケティングでも?身近にある心理的リアクタンス理論
心理的リアクタンス理論は身近な場面でよく見られ、
恋愛でいえば追えば追うほど避けられる。
避ければ避けるほど追われる。
といったような恋愛ゲームが繰り広げられるケースがあります。
好きだったのに、両思いになると急に冷めた。
嫌で避けていたのに、気づけば気になる存在になっていた。
これらの心理は一つの理論では説明できないほどに複雑ですが、
心理的リアクタンス理論が働いているのです。
また、禁止されていること程したくなることもあり
葬式などの厳粛な場所で笑ってしまうなど、
TPO(時間、場所、場合)に反するケースもあります。
マーケティングと恋愛は似ていて、
売ろうとすればする程、消費者は遠のいていきます。
かといって、マーケティングをしなければ売れません。
距離感が非常に難しいんですね。
マーケティングの一つに、
限定と煽って心理的リアクタンス理論の作用を利用すると、(希少性の原理)
消費者の方から進んで買い求めるようになります。
(当然、消費者が価値を感じている前提となります)
この理論を知らなければ、ずっと翻弄される側のままでいてしまいます。
心理的リアクタンス理論を回避?あらゆる場面で優位に
押すと引いてしまい、引くと押してくる、
とも限らず距離感の難しい心理的リアクタンス理論。
相手の選択の自由を奪ってしまうと反発されてしまう。
基本、心理的リアクタンス理論を回避はできないのです。
しかし、利用することは出来ます。
選択の狭まれることがあれば、逆に狭めてやるのです。
恋人から別れ話を切り出された時、
「別れたくない」と切り出せば、
反発し合うだけで別れることになるでしょう。
「自分も別れようと思っていた」と切り出せば、
立場が対等になり、相手の選択を狭めることができます。
対等になった立場を利用して話し合いすることも出来ますし、
相手が疑問を問いかけてくれば、優位に立つことも可能です。
このように心理的リアクタンス理論に沿って、
自身が反発せずに受け入れて返すことにより、理論を味方につけることも出来るわけです。
恋愛や交渉など、駆け引きの強い武器にもなり得ます。
すべての行動には心理的リアクタンス理論が作用します。
心理的リアクタンス理論は常に作用している。
それを理解して、その時々の判断があなたの立場をつくります。
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