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他人事ではない?ディドロ効果の意味、具体例
ディドロ効果とは?
理想とする価値基準が日常に入ってきた時、
その新たな価値基準に、他も合わせるようになる効果のことです。
もっとも身近で分かりやすい例が「部屋の模様替え」です。
椅子や本棚、ベッドなど、
高価だったり価値を感じるものだったりすると、
その基準に他も合わせようと考え、模様替えをするようになります。
価値基準が変わると、
今までのものの価値が低く感じてしまい、基準に合わせるために例え高価なものでも揃えてしまう。
これがディドロ効果です。
人には、一貫したいという心理があり、
このディドロ効果も貫き通したいという欲求が発揮したものなのです。
価値基準が変わるものは、
- 家具や洋服
- 小物類
- ソーシャルゲーム
- 整形
など、
誰もが普段触れていて、機会があれば良いものにしたいと思っているものばかりです。
マーケティングに使える?身近に潜むディドロ効果
ディドロ効果を使ったマーケティングも数多くあります。
家具店に行くと、家具一式を使い部屋が再現されていたり、
マネキンの全身コーディネートであったり。
どれか1つを目的としていたのが、
それらを見て自分に投影したイメージが定着し、一式揃えたくなってきたりします。
また、海が好きになると海に関係したものを、
山が好きになると山に関係したものを揃えたりします。
日本びいきになったために何から何まで、和風に揃えるという人もいます。
その1つが雰囲気を変えて他をイメージさせるため、ついつい買ってしまうという事になるのです。
抜け出せない?ディドロ効果の罠
入ってきた理想的な価値基準に合わせるため、その周りも合わせようとする。
ディドロ効果は非常に恐ろしい効果で、
程々に際限をわきまえないとキリがなく、身を滅ぼすことにもなりかねません。
ソーシャルゲームで1つレアを手に入れると、
他のレアセットを揃えるために課金を繰り返してしまいます。
ブランドを1つ手に入れると、
色違い含め近いところのものまで揃えようとするため、散財してしまう人が多いです。
整形を一度すると、
ディドロ効果によって他の箇所まで醜く見えてきてしまい、
価値を合わせるために、整形を繰り返してしまうというケースもあります。
これらは、どこかで留まらなければ、キリがなく破滅の一途を辿るだけです。
一度上がった生活水準を下げるのは、非常に難しいです。
ヴェブレン効果と同じく自己顕示欲は満たされますが、嵌っていくと立ち戻るのが難しくなります。
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