スマホのソーシャルゲームに課金してハマる人の心理とは?

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ゲームにもいろいろあります。
カードやスポーツ、そしてTVゲーム。
TVゲームは、特に目まぐるしく進化してきた物の一つで、
その変化は、短いスパンで大きく変わってきました。

元々、ゲームセンターという場所でプレイしていたものが、
家庭用TVゲームが登場して、ゲームを楽しむ人も増えました。

それから、スペックなどが高められていき、
その需要も大きくなっていきました。

そして、据え置きとしてのハードが技術の進化により、
スマートフォン（電話機）でのゲームプレイが実現されました。

据え置きのハードを買わなくても、電話としてのスマホでプレイできるため、
ゲームを楽しむ人もさらに増えました。

ゲームを発表する側は、より多くの人にプレイしてもらうため、
「無料」ということにして、プレイへの敷居を低くしました。
採算を取るのは、プレイ途中に必要となる「課金システム」です。

この課金を繰り返し、それまで買い切りだったのが、
それ以上にお金を使ってしまう結果となり、依存にもなり、
課金が止まらなくなるといった問題も出てきます。

そもそも、ゲームにハマってしまう心理とはどんなものなのでしょうか？

ゲームにハマる要素として、
システムや物語、絵や音など、いろいろありますが、
ゲームの基本は、クリア（勝利）することです。

そのクリアのために幾度と失敗、敗北、GAMAOVERを繰り返し、
やっとクリアという喜びを得ます。
この喜びこそがゲームにハマる原因、要因として挙げられます。

心理学の効果でいえば、部分強化が作用しており、
毎回、上手くいかないけれども、時として上手くいくというのが快感で、
人をゲームにハマらせるのです。

これは、パチンコなどが顕著で、
毎回、大当たりにならないけれども、
たまに大当たりが来るというのが、人をパチンコにハマらせます。
他にも、色鮮やかな絵であったり、騒がしい音も依存に一役買っています。

また、一貫性の原理も作用している場合があります。
一度始めたのだから、終わりまでやる。
という一貫させたい心理があります。

クリアできた時の快感、クリアしたいという一貫性。
これらが、作用して人は、ゲームにハマります。

スマホのソーシャルゲームは、
その手軽さや作品数の多さから、プレイする人が増えています。

大体のゲームが無料でプレイすることができます。
しかし、無料にも理由があって、採算は課金で補っています。

この課金システムで、課金が止まらなくなり、
数万～数十万という金額をつぎ込んでしまう人もいます。
廃課金（高額に課金すること）

この課金は、ゲームによって違いますが、
その多くが、イベントをクリアするのに必要であったり、
レアアイテムを手に入れるためであったりします。

課金が少額のため、繰り返してしまいますが、
少額でも積もれば多額になるため、気づかなければ歯止めが効きません。
課金方法も実際に払っている、という実感が乏しいのも原因です。

基本的な流れとして、

・無料でゲームをはじめる

　　　　　↓

・ゲームを楽しむ（時間を使う）

　　　　　↓

・課金をすれば、クリアできる

　　　　　↓

・時間も使ったし、クリアしたい

　　　　　↓

・少額の課金をする

アイテムをコンプリートしたいという欲もあり、
課金を繰り返しガチャを引いたりして、ハマっていきます。

これには、コンコルド効果が作用しており、
「次こそは、レアアイテムが出るはず・・・」
という心理から来るものです。

レアアイテムを出すために課金したのに、
途中で止めてしまえば、それまでの時間やお金が無駄になってしまう。
という損失回避な考えが課金を繰り返す要因です。

また、育てたキャラに愛着が湧いて、
手放したくないと思う、保有効果も作用しているでしょう。

他にも、「みんながやっているから」というバンドワゴン効果や、
複数プレイで同時にクリアを目指している場合、同調効果なども作用しています。

まだまだ、気づかぬ内に心理効果が作用しているのかもしれません。

ソーシャルゲームが悪いと糾弾するのは簡単ですが、
それだと、何の解決にもなりません。

現に、課金しながら楽しんでプレイしている人もいます。
それが過剰になる事こそが問題なのです。

課金限度額の設定や少額課金での楽しみ方を見つける、
思い切ってアンインストールをする、
という方法もあり、廃課金しないための対処できることはあります。

ちゃんとソーシャルゲームの仕組みを理解して、
作用している心理効果を知ることで、廃課金を避けることができ、
楽しんでゲームをプレイすることができます。