【人間心理学】責任の分散?見て見ぬふりの傍観者効果とは?

人間心理学

 
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ラタネとダーリーの実験と傍観者効果の意味、実例

傍観者効果とは?

援助するべき人がいる状況で自分以外の傍観者がいる時、
率先して行動を起こしにくくなる効果です。

1964年、アメリカ(ニューヨーク)で事件が起こりました。
(キティ・ジェノヴィーズ事件)

傍観者効果が提唱されるきっかけとなった事件です。

深夜3時過ぎ、
職場のバーから帰宅途中の被害者キティは犯人ウィストン・モースリーに背中を刺されました。

悲鳴を上げたキティにアパートの住民が気づき明かりを灯しました。
ウィストンは一度、キティの元を離れましたが、
住民が来ないと、改めてウィストンはキティの元に歩み寄り刺します。

2度目の悲鳴に、また住民の明かりが灯りますが誰も通報せず。

車で立ち去っていたウィストンは、
またもキティの元へ戻ってきて、今度は致命傷を負わせました。

その後、アパートの住民が通報しましたが、すでにキティは亡くなっていました。

この事件で事件に気づいた住民は、38人居たそうです。

2度目の致命傷を負わせるまでの間でさえ誰も助けに入らず、
当時のマスコミは都会の冷淡さと合わせて報道したそうです。
(38人全員が現場を目撃したわけでない可能性もある)

心理学者のラタネとダーリーはこの事件を受けて、
とある1人が発作(演技)を起こした時の人々の行動を実験しました。

実験の結果、
少人数の場合は、85%の人が救助の行動を起こしたのに対し、
多人数の場合は、救助の行動を起こしたのは35%でした。
この実験から”傍観者効果”という心理が提唱されました。

キティ・ジェノヴィーズ事件は、都会が冷淡だからではなかったのです。
傍観者効果が発揮され、
自分が行動すべきかどうか葛藤している間に、手遅れになってしまったということなのです。

似ている心理にリンゲルマン効果があります。

多人数で発揮する現象、傍観者効果の原因

 

傍観者効果の原因

・責任分散・・・周りと同調することにより、責任が分散されると考え、行動にできない。

・評価懸念・・・行動を起こした際、その結果によって自身への評価を考え、行動にできない。

・多元的無知・・・周りが行動に出ないため、緊急性がないと考え、行動にできない。

これら3つが原因としてあげられます。
責任分散と評価懸念は、勇気を持って行動しだせば後から周りも付いて来るかもしれません。

しかし、多元的無知に関しては大したことでないと一度判断すれば、
改めてそちらへ注意を払うことが難しくなります。

被害者もその時になると、恐怖から声も出ないという事があるので非常に難しい問題です。

未然に防ぐために、傍観者効果の対策

傍観者の数が多ければ多いほど、この効果は強く発揮されます。

この効果を知っていれば、そういう状況にあった時に率先して行動できるかもしれません。
これは他人事ではないのです。

あなたが”援助を必要とする被害者”になる可能性もあるのですから、
とても難しいですが、状況を冷静に判断するという事が大事になってきます。

もし、被害者になってしまった場合、
「誰か助けて」ではなく「あなた助けて」という名指しすることにより、
傍観者効果を薄めることができる可能性があります。

 


様々な場面で傍観者効果は見受けられます。
前述の事件や発作、学校や組織でのいじめ問題など、

多人数で協力して、救助すれば解決できるかもしれない問題でも、傍観者効果が発揮してしまうと、
見て見ぬふりとなり、助かるものも助かりません。


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