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周りに合わせる?同調現象の意味、事例
同調現象とは?
周りと同じであれば安心して、
自分が望んでいたり正しいと思うことでも、周りと違えば不安になってしまう現象のことです。
人は、集団行動を重んじて来たために、周りと変わっていたりすると不安を感じやすいです。
特に日本人は空気を読むことを第一に考える人が多いため、同調現象の傾向が強いです。
自身の考えや意思が乏しい場合、
周りと合わせることでその場は済ますという人も多く、バンドワゴン効果も同時に発揮しているケースもよく見受けられます。
味の悪い料理を実験者が「おいしい」と答え、
それを聞いた被験者はどう答えるようになるか?という実験があります。
実験者が1~2人の場合、被験者は正直な感想を述べましたが、
実験者が3人以上になると被験者も「おいしい」と答えるようになりました。
実際は「おいしくない」と思っていたにも関わらず、同調現象により自らの意見を覆してしまったのです。
近いものに、ミラーリングがあります。
ミラーリングは対峙している相手、特に好意を持っている相手に対して発揮する効果です。
マーケティングの基本?同調効果は引っ張る
音楽用具のメトロノーム。
メトロノームを数十個並べてバラバラにリズムを刻み始めても、
次第にリズムが合っていき、最終的にはバラバラだったリズムも完全に一致する。
このような現象と似ているのが同調現象です。
「高校生なら、みんなが使っている」
「日本人なら知っていて当然」
「今時持っていないと恥ずかしい」
同調効果は常に引っ張ってきます。
マーケティングでの同調現象は、周りと違うと認識した時に生まれる不安を利用したものです。
「多くの人が支持している」
と聞くと質のいいものと思ってしまいますが、本当のところはわからないものです。
実際には、質が良いものではないかもしれないし、あなたにとっていいものとも限らないのです。
同調現象で見る、恐ろしい集団心理
同調現象でみんなが同じ方を見ると、同調していない人が目立ちます。
所謂、仲間はずれやKY(空気が読めない)と揶揄され、いじめや批判の対象になったりします。
多数側も間違っていると思っていても、
自らの意見を覆してしまっているので、
反発できず、そのまま同調を続けてしまいます。
選択の同調だけでなく、
体力や容姿などの要素が周りを同調していないだけで、
まるで裏切り者というような扱いを受けてしまうケースがあります。
これら同調圧力から逃れるために孤立。
または、同調する集団に入り対立をしたりします。
代表的なところで「流行」があります。
流行に乗っていなければ不安という人(バンドワゴン効果)は、同調現象の影響を受けやすい人なのでしょう。
多数の意見に引っ張られそうになった時、同調現象だと気づくことで、冷静に状況を判断することが出来ます。
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