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人間心理学

【人間心理学】認識の錯覚?イメージのシャルパンティエ効果とは?

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鉄と綿?シャルパンティエ効果の意味、具体例

シャルパンティエ効果とは?

イメージにより、軽さや重さの判断が変わる効果です。

物の重さは一定であり、1kgと出ているのなら1kgなのだろうと考えるでしょう。
しかし、シャルパンティエ効果が発揮されると、
1kgも軽そう重そうといった判断の揺らぎが生まれます。

例えば、

  • 1kgの
  • 1kgの綿

この二つ、どちらも重さは1kgです。
しかし、それぞれのイメージが伴って綿の方がなんだか軽いのでは?と思いますよね。

他にも、
色の違い(黒色白色か)によって軽さと重さの判断が揺らぐ場合もあります。

「鉄は重い」「綿は軽い」という、元々のイメージがあり、
そのため鉄の1kgの方が重いという錯覚が起こるのです。
この認識の錯覚こそが、シャルパンティエ効果なのです。

数値よりわかりやすい?シャルパンティエ効果の手法

 

「鉄と綿」の他に、シャルパンティエ効果による例があります。

・広さ
○○ヘクタール」と「東京ドーム○○個分
○○ヘクタールというと、具体的すぎてイメージしにくく、1ヘクタールが幾つかも想像するのに難しいです。

東京ドームの個数であれば、東京ドーム自体の大きさを並べるというイメージができて、
とにかく大きいという事が伝わります。

・厚さ
○○ページの分厚い本」と「電話帳(コミック)○○冊分の本
ページ数を具体的に聞いても、イメージしにくくて枚数が多いぐらいしか思いつきません。
しかし、電話帳やコミックなどを見たことがあるであろう物に例えると、厚さが想像しやすくなります。

・栄養
オルチニン○○mgのしじみ汁」と「しじみ○○個分のしじみ汁
※オルチニンとは、アミノ酸の一種で、肝臓の働きを助ける作用があります。

○○mgはどれくらいかイメージできないと同時にオルチニンがわからなく惹かれません。
しかし、しじみという誰もが知っているであろう貝の個数だと、イメージがしやすいです。

シャルパンティエ効果のイメージを利用した手法を使うと相手にわかりやすく伝えることができます

ビジネスやマーケティングでも発揮する、シャルパンティエ効果

商品を買ってもらうために、様々な工夫が凝らされます。

それは、如何にお客さんにお得感を感じてもらえるかが肝になります。

セールとして、○○%OFFとして商品を売るとき、
全品半額、さらにレジにて20%OFF」と「全品60%OFF
どちらがお得に感じるでしょうか?

全品50%OFF、さらにレジにて20%OFF
5000円が半額で2500円。
レジにて、2500円が2000円。

全品60%OFF
5000円が2000円。

実は、両方とも同じ売値になります。

さらに、単純に50%+20%で70%OFFになるのでは、
といった更なる錯覚も誘発して、商品が買われやすくなったりします。
(実際は、60%OFF)

このように、「鉄1kgと綿1kg」どちらも重さは変わらないのに、鉄の方が重く感じる様に、
「半額レジ60%OFFと割引60%OFF」どちらも値段は変わらないのに、割引を重ねる方が安く感じるのです。

 


相手にイメージさせて、わかりやすく説明できるシャルパンティエ効果。

先にアンカーを設けて、落差でイメージさせるアンカリング効果も安くなったというイメージを利用しています。
普段の生活やマーケティングなどを意識して見てみると、似たケースが数多く見つかるでしょう。


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