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人間心理学

【人間心理学】社会的手抜き?他者依存のリンゲルマン効果とは?

 
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誰もが楽をしたいリンゲルマン効果の意味、具体例

リンゲルマン効果とは?

集団で作業をすると、
一人あたりの作業量が単独での作業の時よりも低下するという効果です。

リンゲルマン効果の実験として有名なのが、「綱引き実験」です。

1人で綱引きをした時の力を100として、
2人で綱引きをした時の力が、1人あたり90まで下がりました。
3人で綱引きをした時の力が、1人あたり80まで下がりました。




8人で綱引きをした時の力は、1人あたり50まで下がってしまいました。

集団で作業をすると、
無意識のうちに他にも人がいるからと考え、手を抜いてしまうのです。

これは人間の世界だけでなく、
働きアリでも同じで、集団で働きアリたちの中で必ずサボるアリが出てきます。

全体の大部分は一部(2割)が生み出しているという、パレートの法則
他がやってくれるだろうと他人事に思う、傍観者効果

これらに近いものがあり、
人は、無意識に他者に依存しているといえます。

仕事効率低下?リンゲルマン効果の原因

 

集団になると1人の効率が低下するというリンゲルマン効果。

その原因は、いろんな要素があります。

・責任感
1人に責任を課すのと集団に責任を課した時、
責任の重さが違ってきます。

集団の人数が増えるほど1人ずつの責任は、軽く感じていきます。

責任からくる力が弱まっているために、その分手抜きになります。

・同調効果
集団では、同調効果が発揮されます。

1人にリンゲルマン効果が発揮すると、
その近くの人も楽していいのだと同調して、手を抜いてしまうということがあります。

・集中力低下
集団で動くとなると、1人でするよりも様々な要素が絡んできます。
そのため、集中力を維持するのが困難となり、本来の力を発揮できなくなります。

様々な原因が重なって、リンゲルマン効果は発揮するのです。

ただ、人を増やせばいいということではないということですね。

ダブルチェックでリンゲルマン効果を対策?

重要なものは1人で管理するのでなく、2人以上で管理する。
「ダブルチェック」といわれます。

2人以上で管理しても、ミスが出てしまいます。

では、多人数で管理すればミスしないのではないか?
実は多人数で管理するのはリンゲルマン効果が発揮するので、逆効果なんです。

チェックするのが、3人も4人もいると知っていれば、
1人目の人は「後にも作業する人がいるから」とチェックを疎かにしてしまうのです。

2人目の人も、疎かにしてしまう可能性があります。

リンゲルマン効果は、無意識にも発揮するものなので、
重要なものは、多人数で管理すれば安心というものでもないのです。

 


他者が代わりにやってくれるだろうといった考えが
手抜きや集中力の低下につながるので、集団で作業する時は、責任を分散させないというのが大事です。


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