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理由づけ?カチッ・サー効果の意味、具体例
カチッ・サー効果とは?
とある働きかけにより、それに反応して行動してしまう効果です。
カチッ・サー効果の有名な実験があります。
コピー機を順番待ちしている先頭の人に、3通りの頼み方をします。
(1)「先に5枚、コピーさせてください」
(2)「急いでいるので、先に5枚、コピーさせてください」
(3)「コピーをしなければいけないので、先に5枚、コピーさせてください」
(1)の方法だと、順番を譲ってくれたのは、60%でした。
しかし、(2)(3)だと、どちらも90%を超えました。
この違いは、どこにあるのでしょうか?
それは、理由付けにあります。
人は何か頼まれる時、
ただ頼まれるよりも、理由をつけて頼まれる方が承諾しやすいのです。
つまり「ので」。
これが重要なのです。
(3)の「コピーをしなければいけないので、先にコピーさせてください」
は、よく読んでみると、おかしいですよね?
「コピーをしなければいけないので」こんな理由でも順番を譲ってくれるのです。
カチッ・サー効果は、恋愛での誘い方に応用できる
理由付けすると承諾されやすくなるカチッ・サー効果。
これを、恋愛でのデートに誘うときにも応用することができます。
例えばデートに誘うとき。
「一緒に遊ぼう」
「一緒にお茶しよう」
「映画、一緒に見ない?」
これでは承諾を得られません。
カチッ・サー効果を応用すると、
「明日、天気がいいから一緒に遊ぼう」
「近くの雰囲気の良いカフェがあるから一緒にお茶しよう」
「すごい面白い映画がもうすぐ終わるから一緒に見ない?」
このように、理由付けすることによって承諾されやすくなるのです。
「天気がいい」に関しては、遊ぶのに関係ないですよね?
こんな、もっともらしい理由でもカチッ・サー効果は発揮します。
また、暗黙の了解というものもあり、
言葉(理由付け)がなくても、目配せで効果が表れる場合もあります。
目が合う(カチッ)、行動(サー)。
動物の世界では、鳴き声や動作でカチッ・サー効果を発揮していたりして、
あなたも、知らないうちに行動(サー)に出ているのかもしれません。
理由づけしても承諾されないケース(カチッ・サー効果)
カチッ・サー効果を
理由付けすれば、何でも承諾されやすくなるというわけではありません。
頼むことが困難であった場合、カチッ・サー効果は発揮されない場合があります。
前述のコピーの例えでは、5枚でしたが20枚だとどうでしょう?
(1)「先に20枚、コピーさせてください」
(2)「急いでいるので、先に20枚、コピーさせてください」
(3)「コピーをしなければいけないので、先に20枚、コピーさせてください」
結果は、(1)だと順番を譲ってくれたのが24%。
(2)は、42%と上がりますが、(3)だと24%と落ちます。
頼むことが困難になるにつれて、理由も内容に見合ったものである必要があります。
カチッサー効果の語源というのは、
テープレコーダーのスイッチを一れる時の音「カチッ」、
再生中のテープを読み込んでいる音「サー」、
から来ています。
「そのまんまですね」
といってしまう、カチッ・サー効果。
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